日経産業新聞から潰瘍性大腸炎の新薬開発情報です。
ペンタサでおなじみの杏林製薬が潰瘍性大腸炎の新型治療薬を国内で開発します。
開発番号は「KRP-203」です。
リンパ球を大腸に集まるのを防ぐ
スフィンゴシン1リン酸受容体に働きかけて炎症を引き起こすリンパ球が大腸に集まるのを防げる新タイプの薬効作用があるという。免疫抑制剤の新薬候補物質である。リンパ節にリンパ球を蓄積する働きを強める。結果、大腸にリンパ球が集まりにくくなり大腸の炎症を鎮めるというもの。
市場に出るのはまだ先ですが
2011年03月期中に第1相臨床試験(治験)をはじめて2016年以降の発売を目指とのことなのでまだ市場にお目見えするのは先になりますが、新しい作用のメカニズムとして同社は期待している。
安全性は!?
S1P受容体アゴニスト。新規メカニズムを有する免疫調整剤。既存の免疫抑制剤に比べて安全性が高く、かつ優れた併用効果が期待される。と杏林製薬の開発品の動向には書いてあります。
[tip]信州医学雑誌【脂質メディエーターSphingosine-1-phosphate(S1P):
自己免疫性疾患における新規S1P 受容体アゴニストKRP-203の作用を中心に】から引用
——————————————
S1P 受容体アゴニストは,末梢血中のT細胞数を減少させることで免疫抑制効果を示し,自己免疫疾患に対する有益な作用を発揮すると考えられる。しかし,S1P は生体内においてリンパ球の移行のみならず,血管新生をはじめとする重要な作用も担っていることから,さらなるS1P 受容体アゴニストの作用機序の解明が必要である。
[/tip]
今後、治験が進むことによりいろいろと見えてくるでしょう。レミケードより安全性が高くかつ安価で効果がある新薬になるといいですね。
[tip]信州医学雑誌【脂質メディエーターSphingosine-1-phosphate(S1P):
自己免疫性疾患における新規S1P 受容体アゴニストKRP-203の作用を中心に】から引用
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S1P 受容体アゴニストは,末梢血中のT細胞数を減少させることで免疫抑制効果を示し,自己免疫疾患に対する有益な作用を発揮すると考えられる。しかし,S1P は生体内においてリンパ球の移行のみならず,血管新生をはじめとする重要な作用も担っていることから,さらなるS1P 受容体アゴニストの作用機序の解明が必要である。
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今後、治験が進むことによりいろいろと見えてくるでしょう。レミケードより安全性が高くかつ安価で効果がある新薬になるといいですね。
“潰瘍性大腸炎の新薬開発(KRP-203)” への2件のフィードバック
[…] This post was mentioned on Twitter by をやぢ, 腹痛なうっ☆. 腹痛なうっ☆ said: 新しい免疫抑制剤らしいhttp://blog.clubibd.net/archives/2003 RT @woyajy: 何だろうこれ? RT @mrconcierge_: キョーリン製薬ホール […]
[…] 潰瘍性大腸炎の新薬開発(KRP-203)—2010年9月7日投稿【2729hits!】 […]