クローン病とは
クローン病は炎症性腸疾患と言われ、腸管だけでなく口から肛門までの消化管が原因不明の炎症を起こす難病です。国の特定疾患に指定されており、2017年現在において原因や治療法は見つかっていない。
クローン病の症状
下痢、腹痛、下血、肛門の病変、口内炎、発熱、等々、症状は様々、症状だけでクローン病と診断は難しい。しかし肛門病変(肛門周囲膿瘍や痔瘻)に合併して下痢や腹痛があればかなりの確率でクローン病であることが疑われる。
クローンの診断
血液検査の炎症所見や大腸内視鏡や小腸内視鏡で確定診断をする。クローン病には特徴的な内視鏡所見があれば確定となる。また病理検査(組織をとって検査)で非乾酪性肉芽腫というクローン病特有の病変が確認されるとクローン病確定となる。
クローン病の予後
基本的には余命を左右する病気ではない。ただし、様々な症状や合併症に悩まされることも多い。また症状の強さも個人差が大きくて軽い症状のままゆっくりと進行する人もいれば、発症から重い症状に悩まされることもある。概ね進行する病気と言われる。進行すると腸管が炎症で細くなり狭窄と言って食べたものが通りにくくなる。そうなると手術となりますが、腸管も切除の限界があります。最悪は口からは食べ物が摂取できなくなり点滴で栄養を摂取することになる。しかし近年は完治しないまでも様々な治療法も出てきておりできるだけ進行を遅くさせる効果が出ている。