ソースは朝日新聞。炎症性腸疾患の症状を改善させる免疫細胞を大阪大学大学院医学系研究科の竹田潔教授が発見した。新しい治療法につながる可能性がある。クローン病や潰瘍性大腸炎は、本来は異物などを攻撃する免疫細胞が暴走して自分の腸管を傷つけて炎症を引き起こす。研究グループはマウスの大腸から採取した免疫細胞を分析して炎症を引き起こす免疫細胞に結合して、その増殖を食い止める働きがある別の細胞の存在を突き止め、「制御性M細胞」と名付けた。
制御性M細胞の異常が発症の条件
この制御型M細胞の異常が発症の条件とみられる。さらに腸疾患にかかっているマウスに、培養した正常なM細胞を約10万個ずつ2度静脈注射すると粘膜のただれが治まり、下痢などの症状が改善することを全例で確認。さらに副作用などは認められなかった。
人にも
研究グループでは。人にも同種の細胞があるとみている。竹田教授は「M細胞を使えば劇的に症状を改善できるできる可能性が高い。なるべく早く治療に応用できるようにしたい」と話している。
一歩進んだか
ここからは私の勝手な憶測。クローン病や潰瘍性大腸炎の原因ではないが発症の条件の一つが見つかった。もしかしてレミケードでおなじみのTNF-αがクローン病に関して密接な関係がある一歩前の要因が見つかったのかも知れない。近い将来はレミケード等の抗TNF-α薬とこの制御性M細胞の投与の併用で劇的な緩解導入や維持が期待できるかも知れない。