日経新聞からの記事で「リウマチ発症のタンパク質を発見」とありました
阪大・京大チーム「安価な治療薬期待」
関節リウマチなどの自己免疫疾患を起こす物質の過剰生産に関するタンパク質を、大阪大や京都大などのチームが発見し、13日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。岸本忠三大阪大教授は「安価な治療薬の開発につながる可能性がある」と話している。自己免疫疾患の患者中ではインターロイキン6(IL6)と言う物質が著しく増えている。
ソースは日経新聞
リウマチの話題ですが、クローン病とリウマチには密接な関連があるようで、クローン病は腸のリウマチと表現されることもありました。
炎症性腸疾患分野ではリウマチ薬を転用した薬が複数あります。
古い歴史ではサラゾピリン
クローン病患者や潰瘍性大腸炎患者ならば一度は耳にしたり飲んだりしたことがあるでしょう。「ペンタサ」その前身が「サラゾピリン」です。そのサラゾピリンは慢性関節リウマチの薬としてスウェーデンで開発されたものです。
そしてレミケード
そしてレミケード!これもリウマチの薬です。リウマチの関節破壊を止める!画期的な薬ということで出現しました。その後、クローン病、潰瘍性大腸炎、乾癬(尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性紅皮症)、ベーチェット病による難治性網膜ぶどう膜炎、強直性脊椎炎まで適応を広げています。
IL6とクローン病
実は今回の研究は私の主治医であるインフュージョンクリニックの伊藤院長から昨年から聞かされておりました。ただ研究途上なような話っぷりだったので変にブログに書くと迷惑をかけるんじゃないかな?と判断しネタにはしていませんでしたが、かなりクローン病に関しても期待が持てる成果なようです。今は新聞の端っこに書いてある記事ですがこれがクローン病患者の希望に変わる可能性が大いにあります。
安価と言うのがポイント
ポイントは生物製剤ではなく化学製剤なので製造コストは安価なのでしょう。もしこれでレミケードと同じような効果で出るのならば、クローン病や炎症性腸疾患が特定疾患医療費助成制度の対象から除外されて高いレミケードやヒュミラでの治療が出来ない!という恐れを払拭できるかも知れませんね。期待をしたいです。