大腸の検査の結果
「潰瘍性大腸炎」と診断される。
1.直腸からS状結腸あたりまでの連続した病変 2.陰窩膿瘍の検出 3.直腸の潰瘍からの出血
これらを判断して、病理検査で陰窩膿瘍が検出されましたので病理的には潰瘍性大腸炎の診断となります。クローン病では非乾酪性肉芽腫が病理検査で鑑別できるのですが、非乾酪性肉芽腫が鑑別されませんでしたので潰瘍性大腸炎となります。特定疾患に指定されていて現代医学では完治はありません。
直腸・S状結腸型
現在の状況は直腸・S状結腸型の潰瘍性大腸炎です。このまま上部へ進行しなければ積極的な治療はせず、サラゾピリンや食事制限で様子を見ましょう。それでも進行するのであればステロイド等の治療が必要になってくる。とのこと。
下痢と血便
このあたりから下痢と血便が多くなって来る。潰瘍性大腸炎かぁ。胃潰瘍の大腸版のような簡単なものじゃなかった。まいったな。でも同時に腸閉塞に似たというか腸がつまりかけのような症状もある。私は「これが潰瘍性大腸炎の腹痛なんかな?」と思っていた。
エンシュアリキッド
お腹が痛いことが多く、食欲がない時がある。と医師に相談したらエンシュアリキッドを出してくれた。
エンシュアリキッドとは
1.流動体の栄養剤、バニラとコーヒーとストベリー味がある。 2.脂質は多めでクローン病患者には向かない。当時は潰瘍性大腸炎の患者に処方されていた。 3.缶に入っていて開缶してすぐ飲める反面、持ち運びが重い
でもこれでかなりお腹の負担は軽減したと思う。
サラゾピリン
1996年当時に潰瘍性大腸炎の薬はサラジピリンです。これを毎日飲むのですが、おしっことがオレンジ色になります。さらに続けると精液とか汗にもオレンジ色が混ざります。その他はこれと行った副作用はありませんでした。でも効いているか?と言われればどうなんだろ?
リンデロン座薬
イマイチ、直腸からの出血が度々起こります。リンデロン座薬が処方された。これはステロイドの座薬です。さすがステロイドです。出血は改善して行きました。
1996年当時は病理上は潰瘍性大腸炎でしたが、すでに小腸は冒されていたと思います。クローン病になる過程で一旦は潰瘍性大腸炎のような症状をへてクローン病になることがあるようです。潰瘍性大腸炎の症状はやがて落ち着いてクローン病の症状が強くなる頃は非乾酪性肉芽腫も鑑別されるそうです。