クローン病は基本入院することになります。
クローン病になると入院がつきものです。入院の基準は医療機関や医師によってガイドラインが違うことが多いです。入院の期間も違いますし、治療による入院なのか?クローン病を確定するために検査入院なのか?でも変わって来ます。またクローン病の発症の段階でまだクローン病と確定していない場合は調べるために長い検査入院があったりとか、色々なケースがあります。
またこの入院の基準は医師のクローン病患者を観る経験値によってバラつきが多いです。救急で行った場合は救急の医師しかいないのでクローン病のことは深くは知りません。とりあえず難病での悪化だから入院!ってなる場合もあります。よって救急の場合は入院の基準もクソもないですね。
通常の通院診察の場合は通院でできうる内科的治療をしてるのに関わらずクローン病がコントロール出来ない場合です。その場合は一旦、入院をして最適な治療を模索します。
明らかにイレウス
お腹が痛い!と病院へ行って、腹部単純レントゲンでニボー像(イレウスに時に出る特徴的な像)が出れば、ほんとの場合、「入院してください」が多いです。これは明らかに腸のどこかが詰まっているからです。入院!安静!絶食!で約10日間の入院期間を覚悟しましょう。要はこのニボー像が入院の基準になります。場合によっては鼻からチューブを入れて腸閉塞を緩和します。そりゃ入院ですよね。
CRP激あげ
腹痛や高熱で病院へ行って血液検査をしてCRPが10を超えている場合は入院を勧められることがあります。CRPがいくつになったら入院とか基準はないのですが、明らかに高い場合は急激な炎症が起こっているので何らかの処置が必要だからです。この場合は腹痛の程度や熱の高さも基準になり、かなりの腹痛であれば入院して様子を見ましょうになります。もしかして膿瘍が破裂していたり、腸管が穿孔を起こしている場合があるからです。
下血
クローン病では比較的少ないのですが下血が激しくて病院へ行った場合は入院になるケースが高い。これは一瞬に出た血の量ではなくて、血液検査の結果でどの程度、ヤバいのか?がわかります。クローン病の急激な下血で輸血になるケースもあります。これは入院の基準はほとんど決まっていてこの数値になれば「この状態は帰らせるのは医師として。。。」と言われます。概ね入院期間は長引きます。
栄養不良や脱水状態
血液検査の結果、アブルミンやコレステロール値に極度な栄養不良の数値が出たり、脱水が認められると入院となることがあります。医師が自宅でコントロールできないと判断すれば入院です。食事が出来ているのにこの数値か?それともクローン病が辛くて食べれていないのか?でも入院の期間は変わって来ます。エレンタールの飲む指導を受けて数値が改善すれば1週間ほどで退院です。ただ炎症が激しい場合はCRPの値が落ち着くまでは退院させてくれない場合もあります。入院の基準というより退院の基準をクリアーしなくちゃならないのですね。
概ね入院の基準は
もちろん救急車で運ばれるような場合は別ですが、日常のクローン病の診察によって入院を言われるのは「全身状態の悪化」です。これがクローン病の入院の基準でしょう。入院して栄養状態を立て直す必要があったり、極度の脱水になっていたり、他の臓器に負担がかかっていたりとか。このままの日常生活では改善しないと医師が判断した場合は一度入院をして様子を見ましょうとなります。1990年代はこれで2ヶ月とか入院させられた人もいたな。
検査入院とかも
大腸の内視鏡や小腸の像影検査であれば基本は日帰りで検査ですが、小腸ダブルバルーン検査となると入院になります。全小腸(口からと肛門から)となると約1週間の入院が必要となります。また、数年に一回に一通り検査しましょうか?って話になって大腸内視鏡、小腸像影、胃カメラを入院して受ける場合もあります。