激しく微熱ではないのですが36.7度。今日はエレンタール1500Kcal飲んだ。少し下痢。まぁいいや
クローン病と便秘のお話
クローン病であると基本は下痢ばっかりのイメージがありますが決してそうではありません。もちろん下痢な日々が多いのですが、便秘になることがあります。
下痢と便秘を繰り返す
クローン病の便秘は「便意を感じないずっと便秘」と言うよりも、「下痢でうんこがしたいお腹の痛さなのに便秘で出ない」と言うことが多いようです。お腹が痛くて苦しくてトイレと格闘すること数十分(時には一時間近くの闘いもある)。硬い便が出て栓が抜けたような感じの後は下痢便の連続になる。ここからは今までの便秘が嘘のように下痢で悶絶することがある。しかし炎症も激しくなければその下痢はあまり続かない。比較的このような状況になるのは緩解期に多いようです。
原因はなんだ?
まずは狭窄
大腸に狭窄があるとこのようなことになることが多い。狭いため少し詰まり気味なって便が出ない。でも腸は出そうとして一生懸命動く。どんどん便も下痢のままどんどん詰まっている便を押し出そうとする。この時が「うんこしたいお腹の痛さなのに出ない!」って時ですね。狭窄は酷くなると腸閉塞(イレウス)のような症状になりますが、狭窄がまだそこまで酷くない時は便秘気味そして下痢になることが多いようです。
腸の動きがおかしい
クローン病患者は自律神経失調症を持っている人が多い。そしてIBS(過敏性腸症候群)を持っているので下痢と便秘を繰り返すことが多いようです。クローン病が再燃中の時はほぼ下痢なのですがこれも緩解(寛解)期になることが多いようです。
便が出にくい
またクローン病患者を苦しめる便秘症状は「便秘っぽくって全然出ないのに、いざ頑張って出たら軟便気味」とこれも腸の動きもあれば腸粘膜が炎症でおかしくなっていて少しの便で便意を感じることがあるそうです。要は「便が出にくい」状態です。いつも便を出したいクローン病患者ですが時に便が出にくいこともあります。
エレンタールで便が減る
クローン病患者はおなじみの成分栄養剤であるエレンタール。これは思いっきり早く飲むと下痢になりますが、きちんと速度制限を守って飲めばほとんど大腸に行きません。よって便そのものが減りますので何日も便が出ない時もあります。基本は何も食べていなくても腸粘膜や老廃物の排出のために排便はありますが、やはりエレンタールだけでコントロールを始めると弁は減ります。
便秘薬に注意!
このようにクローン病患者は下痢だけではなく、便通の異常で悩むことが多い。あまりにも辛ければここはやはり主治医に相談するのが一番です。便秘だからと言って自分の判断でコーラックとか便秘薬を買って来て飲んだりするのは危険な場合もあります。例えば狭窄に酷くて詰まりかけの状態で強い下剤は危険です。状況によっては穏やかな効き目の大建中湯のような漢方薬を処方してくれたりもします。大切のは「なぜ?便秘なのか?」を診察してもらうことです。
がんが潜んでいる場合も
「俺、クローン病もともと腸がおかしいから」と油断してはいけません。クローン病は大腸がんのリスクがあります。マメに大腸ファイバーを受けている人はそこまで神経質になる必要はないと思いますが、「前に大腸ファイバーをしたのいつだっけ?」って人はこれを機に医師に相談してください。