クローン病の検査
クローン病は確定するまでも確定してからも様々な検査があります。楽勝な検査からそこそこ悶絶な検査までさまざまです。しかしこれらの検査を乗り切ってのクローン病闘病生活です。
血液検査
これはどの病気でも一番基本の検査です。クローン病ではCRPの上昇、白血球も微妙に上昇、アブルミンが下がり、状況により貧血気味になります。しかし血液検査の中ではどの数値が上がったらクローン病と言うものはありません。よって血液検査ではクローン病は確定出来ません。クローン病が確定してからはこのCRPの値はクローン病の活動の目安になります。CRPがそれほど高くなくてもアブルミンが低いと炎症が長く続いていたのかな?等々の目安になりますし、栄養状態もわかります。
胃カメラ検査
胃からファイバーを入れて食道、胃、十二指腸へ入ったところを目視で観察出来ます。クローン病は消化管の口から肛門までのどこからに炎症が出来ます。クローン病の確定診断前でもクローン病が確定した後でも胃カメラは年に一度することがあります。
胃透視検査
バリウムを飲んでX線で見ます。レントゲンです。十二指腸の様子も見えにくいし粘膜の観察も目視で出来ないのでクローン病関係の検査ではあまりやりません。ほとんどは会社の集団検診等でお世話になると思います。胃潰瘍や胃がんはわかるかも知れません。クローン病確定後はバリウムが詰まったり、バリウムを出す処理で下剤を使いますので腸の負担にもなりますのであまりやりません。
大腸ファイバー検査
肛門からファイバースコープを入れて大腸と小腸のつなぎ目あたりまで目視で観察出来ます。クローン病は小腸の末端部に病変ができることが多いので、この大腸ファイバースコープでクローン病が確定することが多い。また組織をとって生検することによりクローン病独特の非乾酪性肉芽腫を検出出来たりします。検査の前処理に2リットルの下剤を飲んだり、検査そのものが苦痛を伴ったりしますが最近は鎮静剤を入れて眠らせてしまうことも多いので目が覚めたら検査が終わっています。と言うことも多い。
大腸透視
肛門からバリウムを入れてX線で見ます。最近は大腸ファイバーも楽に検査できることが多いのであまりされない検査になって来ました。縦走潰瘍,敷石像が解ったり腸管膀胱瘻等のクローン病の合併症の内瘻が観察できることもあります。
CT検査
CT検査は輪切りのレントゲンのようなものですが造影剤を入れて検査することにより腸管の狭窄の状況等が掴めます。また大きな施設では内瘻が見えたりもします。腸間膜に膿瘍がある場合もCT検査でわかります。CT検査では「ほぼクローン病だろうな?」とは判るのですが、CT検査の結果では確定診断はしないようです。
MRI検査
クローン病はあらゆる検査を受けるのでX線の被曝量が多くなる傾向にあります。その場合はMRI検査をしたり、肛門部の病変をMRIで検査することもあります。これはクローン病の確定診断というより合併症の痔瘻の悪化の程度を知るためです。
カプセル内視鏡検査
小さなカプセルを飲みます。そのカプセルが消化管を撮影します。飲んで自然に出て来るまで放置の検査です。ただしクローン病患者は腸管が狭窄していることが多いのでそこでカプセルが詰まってしまうこともあるのでカプセル内視鏡検査はCT検査で狭窄の評価をする等、慎重に検査の判断をします。
小腸造影検査
鼻からチューブを入れてバリウムを入れるか?口からがストログラフィンと言う造影剤を飲むか?があります。通常2時間程度を要する検査です。小腸の狭窄の状態や縦走潰瘍,敷石像や内瘻がどこかと交通していないか?がわかります。ただ検査そのもの苦痛と言うより、鼻からチューブが痛い。がストログラフィンが苦くて異常にまずい!があります。
小腸ダブルバルーン検査
全小腸を含め口から肛門までが目視で観察出来るクローン病最強の検査です。ファイバースコープにバルーンがついていて小腸を手繰り寄せ尺取り虫のように進んで全小腸を検査します。口から半分、肛門から半分の検査します。もちろん鎮静剤なしで検査をすると非常な苦痛がありますので入院して鎮静剤を使います。だいたい7日間の検査入院になります。確かに苦しそうな検査なのですが、鎮静剤を多めに使うので結局よくわからない間に終わっています。
体調記録
食べ過ぎてしまった
今日は偉い先生な方が来たので、接待や会合に同席した。寿司や割烹でした。寿司とかカニとかあれやこれやと食べてしまい少しお腹が重たいです。もちろん摂生しようと思えばできる状態だったなのに、つい食べ過ぎてしまった自分に深く反省です。明日も昼食の同席があります。実はクローン病にとって辛いのがこの付き合いなんですね。ビジネオうスの世界において会食というのはコミュニケーションの場であり関係を深めるツールですから。。。明日を超えればしばらくないのでエレンタールな日々にしよう。