クローン病に完治があるのか?
ネットで色々と見ているとなんと「クローン病が完治しました!」と言う記事が続々と出てきます。寛解じゃないですよ。完治ですよ!完治!。どんなにすごい治療法なんだ!?とじっくり読んでいると。
- ラジウム鉱石の水
- 漢方薬や鍼灸
- なんか温める器具を使いうもの
- よくわからない免疫療法
が特に多いです。クローン病の症状を軽減とかではなく「完治」です。確かに漢方薬や鍼灸は東洋医学として確立されています。西洋医学とは全くアプローチが違います。よって漢方や鍼灸はクローン病の治療に有効であるでしょう。でも「完治」はなぁ。でも実際に完治した人もいるので、「完治する人もいます」ということか。でもクローン病の完治の定義ってなんだろう?
誰もが完治するわけではない
ネットの文章を読んでいるとクローン病全員が完治してしまうような錯覚を受けますが、もし本当にそれでクローン病が完治するのであれば、ネットの情報だけではなく学会等々で取り扱われてもいいんじゃないか?凄い功績じゃないか!と思うのですが。多分、それぞれ事情があるのでしょう。でも体験記を読んでいると「自分のクローン病も完治する」とだんだん思えて来ます。もちろん中にはクローン病の症状が出なくなってしまう人も非常に稀な例ですがいるようです。
失敗談も多い
「完治する」と思ってくるとだんだん「自分の都合のいい情報」しか見なくなります。逆に失敗談も非常に多いです。漢方薬を飲み始めて少し効果が出たので、今の治療をやめましたです。うん、ここまではいいでしょう。クローン病は基本、エレンタールに厳しい食事制限と後はペンタサとかです。それらをやめてしまって漢方薬に切り替えてもすぐにクローン病が超悪化はしません。おまけに漢方薬を飲むのですから体には良い方向になるでしょう。当然の話です。
しかしほとんどの人はクローン病が再燃します。そして病院には戻れず、そこそこ炎症が酷くなって救急へ。で入院というパターンが多いのです。お利口なクローン病患者さんは病院をやめずエレンタールはしっかりしてそして漢方にも挑戦してみるという人もいます。医師にも相談してやってみる人もいます。試すのは悪くないのでもし失敗した後の行動も考えておきましょう。自分の体ですよ。
クローン病に完治はない
ほとんどケースにおいてクローン病には完治はないと思います。だからある時点から完治して「なんでも食べれる身体に戻ったぜ」は非常に希と思います。私たちはまずクローン病の症状を感じない「寛解状態」を維持することです。そのためには炎症をまず抑えなくてなりません。クローン病の炎症のプロセスは「免疫」にあると言われています。一部の東洋医学ではそのようなアプローチもあります。うまく今のクローン病の標準治療と併用できれば寛解維持ができるかも知れませんね。
永遠の緩解だな
完治ではないにしても「永遠の緩解」ってことですね。要は自分がクローン病患者としてもクローン病の症状が出なければいいわけだ。もちろんレミケードやステロイドのような免疫を抑える薬を飲んだり、エレンタールで厳しい食事制限をしなくてもクローン病の症状が出なければいいのです。しかし残念ながら一部の漢方治療をされている方からしか聞いたことがありません。
健康的な生活
睡眠時間をしっかりと確保、疲れない。ストレスを感じない。そのような生活を続ければ緩解期が続くか?と思えば、あまり健康体になって免疫力が上がると逆にクローン病の病勢が強くなる!と言う逆説的な意見もあれば、それは免疫が正常になろうとしているからそれを乗り越えればクローン病は快方に向かうと言う意見もあります。情報が多くぎて混乱しますよね。
でもクローン病の完治は憧れるな。私もクローン病初期は色々な民間療法に手を出したものです。でも漢方は私のクローン病を完治は出来ませんでしたが、体調等といった面では良い効果はありました。東洋医学も侮れないな。でもやはりそれなりの漢方薬となるとお金がかかるのですよね。