クローン病の初期症状は人それぞれですが、そもそもどこからが初期症状だ?と言うことです。症状が相当にひどくなって、あなたはクローン病です!と確定されて。そう言えば「小さい時からお腹が弱かったなぁ」とか「あの中学時代に胃が痛い!と思っていたのは実はクローン病の初期症状か?」とか、原因不明の熱もよくあったな?あれも当時は風邪とか思っていたけど実はクローン病の初期症状だったのか!?とか。それくらいクローン病の初期症状は日常の体のトラブルに似ていて早期の診断もなかなか難しいのがよくわかりますね。
よくわかない下痢
クローン病の初期症状で多いのが「よくわからない下痢」です。冷たいものを激しく食べたわけもない。食べ過ぎたわけでもない。牛乳を一気飲みをしたわけでもない。でも下痢。病院へ行くも「過敏性腸症候群」と診断をつけられて、ビオフェルミンとか処方されて様子見が多いでしょう。またこれで治まってしまうことも多いのです。
夜中、明け方の下痢
クローン病患者の体験で多いのが「夜中や明け方の下痢」です。これが多い人はクローン病の初期症状かも知れません。もちろん、夕食で変なものを食べたら夜中に吐き気や下痢をすることがありますが、クローン病の初期症状は吐き気はあまりなく、いきなり下痢です。
なかなか出ない下痢
大腸が炎症を起こしている場合は下痢の腹痛と同時に下痢便が出ることが多いのですが、小腸が炎症を起こしている場合は、お腹は下痢便を出そうと言う痛さなのになかなか出ない。出るのは脂汗ってことが多いです。小腸は早く出せ!ボケ!って動いているのですが、大腸は普通なのでなかなか出さないと言う感じですかね。
肛門病変
クローン病の初期症状で比較的多いのが肛門病変です。いぼ痔や切れ痔のように明確に症状が出る場合もあれば、なんとなく肛門に違和感を感じるようなイメージです。ひどい場合は肛門周囲膿瘍や痔瘻となって出ます。現在では20歳代で痔瘻の診断が出た場合はクローン病を疑え!と言うのが通説ですからそこそこ病院ならば若年性の痔瘻はクローン病の初期症状かも?と疑って診察してくれます。もちろん現代に医学の動向を常にお勉強されている医師の方であるのが前提ですが。
下血
下血したら初期症状もクソもないのですが、「あれ?切れ痔かな?」ってボラギノールでも塗っておけ!ってなるのですよね。特に若いと「コレはやばい!お医者さんにお尻を差出しに行こう」とはなりませんよね。またこの血がクローン病の初期症状の肛門病変のものか?、腸管のどこかから出ているのか?は考えもしません。確かに潰瘍性大腸炎なら下血が派手でわかるかも知れませんが、クローン病は小腸病変が多いので派手に下血も少ないですね。またこれも翌日に出るか?と言えば翌日は下血をしないことが多いので忘れ去られてしまうのですよね。
初期症状の判断は難しい
と言うことでクローン病を初期症状で判断するのは非常に難しいと考えます。例えば自分の親や兄弟がクローン病だったら、少しの体調の変化でクローン病を疑うこともできますが、環境も健康であれば、そんなことも考えません。ましてや体が元気であればなおさらです。でもクローン病もそこそこ進行してくると容赦なく色々な症状で攻めてきます。でもそこで手遅れということはありません。クローン病は残念ながら早期発見で治る病気もありませんので、早期発見にそこまでこだわる必要もないと思っています。
体調記録
前回のレミケード投与から丸5週が過ぎました。プレドニンも5mg/日とほぼ離脱体勢に入っていますが。微妙な下痢がやってきました。やはり崩れるか。次回まであと残2週間程ですが持ちこたえてくれるかな。でも今日ちょっと無防備に眠るのを恐れています。下痢の初期は油断して漏れてしまうことがあるからです。ほんとに不便だ。
[tegaki]もしかしてマジヤバい?[/tegaki]