調子に乗ってあちこち出かけていますが、出張で出っ放しだと新聞や雑誌がたまるたまる。拠点の事業所に戻って来たら雑誌・新聞の山になっています。だいたい月刊誌が4冊、週刊誌が1冊、新聞が3部来ます。新聞は朝日とか読売とかじゃなく、日経新聞、日経産業新聞、日刊工業新聞と産業系の新聞です。これを一気に読み切ります。もちろん全部読んでいては日が暮れるので表題だけ流して行って関係あるものは詳しく目を通します。
新聞は俯瞰的に読める
新聞の便利なところは俯瞰的に読めるところです。スマホやパソコンではなかなかそれが難しいしどこが今日の終わりかもなかなかわかりにくいのです。お客様に何か発表があれば営業は即アクションをする。新しい技術が見えたら生産技術は自社ラインへの展開をトライしてみる。お客様の人事異動があればアクション、自社のことが書かれていたら聞かれた時の説明の準備とか。また今回の西日本の水害のようなことも「お客様にお困りはないか?」「外注先とのサプライチェーンは確保できるか?」「それ以前に支援が必要か?」そう言ったことが俯瞰的に見えます。これだけネットが発達しても新聞がなくならない理由でしょう。また必要な場合はスマホでスナップして移動中に改めて読むとか。そう言った意味でも新聞は産業やビジネスの鳥瞰図です。
文章のまとめ方
新聞は紙面と言う制約があります。その中にいかにうまく相手に要点を伝えるか?これは勉強になります。若手にはそう言った意味でも1面でもいいので日経新聞を読むように言っています。必ず情報には繋がりがあるので経済の動きや産業のトレンドが短時間で把握できます。1面さえ読ませておけばとりあえずは外に出してその話題になっても「日経の一面記事も知らん人」のレッテルを貼られて帰ってくることはないでしょう。
談話のツール
色々人とお会いして対談をします。その中で各業界の流れがある程度ざっくりとでも掴んで居ないとそのテーブルにすらつけないのです。新聞の良いところは興味のないことでも目に入ることです。これで浅く広く引き出しが増えて来ます。先日も超大手の商社さんでまだ30歳も半ばぐらいの方ですが、「あ!そういえば◯◯会社があの技術持って居ますよ。先週発表していました。アプローチしましょう」とか結構早くに問題が解決したりとか。若手の有能な商社マンですが、どこにそれを詰め込む時間があるんだろ?まぁ読む力と理解力が超絶に良いのでしょう。だから若手でも超大手の商社の第一線に立てるわけだ。
医療のことも
ヘルスケアや医療や先端技術のページもあり、クローン病や潰瘍性大腸炎のような炎症性疾患のことや、先進の医療、薬学等々と色々と情報を仕入れることが出来ます。現に私が書いている記事のソースは日経新聞、日経産業新聞、日刊工業新聞です。
と言うことで
「話し方」の前に「読む力」「聞く力」そして「理解する力」です。そのためには新聞は良い訓練になると思います。と言うことで休みの日には少し貯まった雑誌を読んでなんとか追いついています。